87のFXトレトレ日誌

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新型コロナウィルスの流行を緩やかにしている日本人の国民性

新型コロナウィルスの感染拡大が続いている。

3月20日(金)春分の日には陽性と判明した人が50人増えた。

これはあくまでも、検査をしていて、3月20日に陽性とわかった人の数である。

氷山の一角であり、新たな感染をした人の数はその何倍にも上るであろうという推察は簡単にできる。

 

それでも、ヨーロッパやアメリカの感染拡大のスピードに比べると非常に緩やかであるのは間違いない。PCR検査数が少ないだけで感染は欧米以上に広がっているのであれば、重篤者数や死者の数がもっと多いはずだからだ。

 

感染がゆるやかな広がりな理由は政府の対応であったり、元々冬から春にかけては多くの人が風邪予防や花粉症でマスクをしている人が多いことや、清潔で綺麗好きな国民性もあると思う。

 

また、感染が拡大するクラスターの3大条件として「密閉空間であり換気が悪い」「手の届く距離に多くの人がいる」「近距離での会話や発声がある」ということをよく耳にするようになった。

 

3つの条件が重なった場所では特に感染拡大のリスクが高まるのでである。

 

3月17日に厚労省がクラスターマップなるものを公開した。

50人以上・10人以上・5人以上で分けて当初15カ所をクラスター発生ヶ所として発表したものの、異論が出て13カ所に訂正。そして再度クラスターの条件を整理するとして今日現在は一旦クラスターマップが取り下げられている様子である。

 

下記にリンクを載せておくが、今現在は「ページが見つかりません」になる。

 

参考:13カ所に訂正されて公開されていたクラスターマップ

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出典:厚生労働省 クラスターマップ

 

このクラスターマップを見ながら不思議だったのは、クラスターに通勤電車が無いなということ。

東京・大阪・名古屋など特に大都市の通勤時の人の多さはうんざりするほど。

しかも大都市に通勤する場合ほど1時間・2時間など長時間電車に乗っている人も多いので、特に混み合う路線がクラスターになってもおかしくない。

 

それなのにクラスターが発生していないのは各鉄道、換気をするなど対策を行っていることや、人との距離が近距離ではあるが、会話や発声はあまりないことが理由ではないかと推察できる。

 

電車内であまりベラベラしゃべらない国民性が功を奏しているのかと。

 

私自身も大都市で通勤電車に乗っているが、テレワークや時差出勤が増え、学生が休みなのもあり、超満員の電車からはやや満員ぐらいに人が減っている。

 

そして時差通勤が増えた弊害か、今まで空いていた朝早い電車や、1時間ほど残業をしたぐらいの時間帯の電車がかえって満員になっていたりする。

それでも、電車が感染経路に上がってこないのはこんなバッジが流行るほどに気遣いながら電車に乗っている人も多いということ。

 

新型コロナは誰もが免疫を持っていないので、いずれ広がるにしても、協力して互いに気遣いながら緩やかであればいい。そして本当に感染すると危険な既往症を持つ人にうつらないように、特効薬やワクチンが開発されるまで抑えていければ良い。

 

その一方で経済活動は決して止めてはいけない。

お店も企業も工場も交通も学校も活動を止めるのではなく最適な活動方法が見つけていくことがこの長期戦を被害を最小限に乗り越えていく一つの道だろうと思う。