トレード日記、付けていますか?
偉そうに聞いている私自身、一時期トレード日記をつけていませんでした。
トレードを始めた頃は意気込んで、ノートにチャートを印刷して張ったり細かくエントリーポイントや決済ポイント、結果を書き込んでいたものでした。
しかし、そこまで詳細なものだと毎日毎日は続かなくなりました。
そんな私が、トレード日記はやっぱり大切と思った理由と続いた方法を紹介します。
トレードの資金管理は家計管理と一緒。
家計管理をする時にまずすることと言えば・・・・
収入と支出の把握です。
支出を把握するために、多くの人が使用するのが「家計簿」
1か月の生活をするために、何にどれだけお金がかかっているのかを把握し、収入に対して支出が多ければ、節約したり家計の見直しをしますよね。
トレードも同じです。
自分の資金に対してどれぐらいまでであればリスクを許容できるのか、そもそも自分のトレードはどういう時にどれぐらい利益や損失が出ているのか。
損失が大きすぎるのであれば、その手法はもっとレバレッジやロットを小さくした方がよかったり、デモトレードで検証が必要なのかもしれません。
そんなこと、わざわざ書かなくても頭でわかっているという頭の良い方もいるでしょう。
でも、その記憶は1週間前のトレード・1か月前のトレードまで詳細に覚えているでしょうか?
大勝ちしたり大損した記憶は残っているかもしれませんが、それ以外は?
毎日のチリ積消費を覚えていますか?
例えば、あなたが3万円の財布を1年前に購入したとします。
1年後、その財布をいくらで買ったか覚えていると思いますか?
多くの人が「覚えていると思う」と回答します。
では、直近1ヶ月ににあなたが無駄遣いをした合計額はわかりますか?
この質問にだいたいでも回答できない場合、
- コンビニで買わなくてもいいドリンクやお菓子を買った
- 飲みに行ってついつい使いすぎてしまった
- 自分や子供へのご褒美を買いすぎてしまった
- 使ってもいない定額サービスの解約を忘れていた
- ゲームのガチャに課金したけれどいいアイテムは出なかった
なんて小さな「使わなくても良かった」お金があるのではないでしょうか。
その金額をを合計すると1年で3万円を軽く超えてしまっているかもしれません。
これは家計に置き換えた例ですが、要は把握することが大切ですよという話。
把握できれば、使い方をコントロールできますよね。
「しばらく飲み代をセーブして、前から欲しかった〇〇を買おう」とか計画も立てられます。
トレードも同じです。
「3ヶ月前によくやっていたこの手法、大きい利益は出しにくいけれど損も少ないから意外と自分に合っていたのかもしれないな。」とか、「大勝ちした次の日は強気になって無茶なトレードで折角の利益を減らしていることが多いな」とか、検証までいかなくても色々な気付きが得られます。
それは分かっていても、トレード日記が続かなかったのが過去の私。
トレード日記の付け方
STEP1 まずは書いてみる! 記入項目例
トレード日誌の書き方に決まりはありません。好きに書いてみましょう。
とはいえ、はじめはある程度何を書いたらいいかの目安が無いと書きにくいと思うので、記入項目例をあげておきます。
- トレードをした日付と時間
- 取引通貨
- 「売り」か「買い」か
- エントリーと決済価格
- 取得pips
- チャートの形
- エントリー根拠
- 決済根拠
- ルールを守れたかどうか
- 体調・気持ち
あくまでも目安です。
この項目も書きながらどんどんアレンジしてもOKです。
大事なのは「トレードの記録を続ける」こと。
たとえばスキャルピングで1日に何十回も取引する人は、「トレードをした時間」を「トレードした時間帯」としてもいいですし、「エントリー根拠・決済根拠」は「利用した手法」でまとめた方が書きやすい場合もあります。
書いておくと良いのが、「体調」や「気持ち」です。
FXはメンタル管理もとても重要なので、今後のルールを決めていく上でも体調や気持ちを後から冷静に振り返るための「材料」として書いておきましょう。
「眠たいのを無理してトレードをしている日は調子が悪いな」
→眠たい時は潔く眠った方がいい
「負けた後、取り戻そうと焦ってルールを破ってるな」
→負けたらその日は取引しない方がいい・次の取引まで一旦時間をあける
なんて、為替チャートだけでは見えてこない自分のバイオリズムとの相関性を検証するのに役立ちます。
STEP2 続けるための仕組み作り
「トレード日記が続かない」という話もよく聞きます。
「続けたい」という気持ちがあれば、なぜ続かなかったのかを検証します。
やめてしまった原因の洗い出しをしてみましょう。
理由を探るのです。そしてどうすればいいかを考えましょう。
一人PDCAですね。
P(Plan・計画)・・・トレード日記をつける
D(Do・行動)・・・トレード日記を付けた・・・が、続かなかった(イマココ)
C(Check・チェック)・・・続かなかった原因を確認
A(Action・アクション)・・・どうすれば続けることができるかを考える
↓
P(Plan・計画)・・・続けられそうなスモールステップを計画
D(Do・行動)・・・新たな計画に基づき、トレード日記をつける
C(Check・チェック)・・・出来たか?改善点はあるか?
A(Action・アクション)・・・継続し、習慣化していく
私もはじめはトレード日記が続かなかった時期がありました。
私の場合の「続かなかった原因と、改善点」を参考までに残しておきます。
トレード日記が続かなかった原因
1.面倒くさい
特にトレード回数が多い時や、仕事が遅くて疲れている中トレードをした時、眠る時間直前にトレードをしていた時に、いちいちチャートを全て印刷するのが面倒くさいと感じ、ついついさぼってしまった。
2.現実逃避
嬉しいトレードは記録に残すのも楽しいが、嬉しくないトレードは無かったことにしてしまいたいのか、残すのも嫌になった。
3.毎日書かないといけないという思い込み
1日書けていない日があると、その日のスペースが空いてしまい、次の日に2日分書いたりしていました。2日分であれば良いのですが3日・4日と書いていない日が続くとその分も含めて作業するのが余計しんどくなってしまった。
トレード日記の改善点
- チャートを印刷するのはできる時だけに変更
- 毎日1行でも書く。最低限「感情と体調」だけは書く
- 週末にその週の取引履歴を印刷して貼る。
改善のポイント
ハードルを低くする
→どれだけ疲れている時、眠い時でもできるスモールステップとし、「継続する・習慣化する」ことを第一目標とした。
システムに任せられるところは自動化
→取引履歴もはじめは全て手書きで書いたり、チャートも印刷して詳細を全て書き込んだりしていたが、できない時はやらないことに決めた。
そのかわりに、したこと
- 取引履歴を週末にまとめて印刷
- 印刷したチャートには簡単にチェックを入れる程度にした
- 日々のチャート印刷すらできない時は、週末に日足(または4時間足)チャートを印刷し、その週の為替の動きだけ残すようにした。
自分にとっての嬉しい取引も嫌な取引も区別なく印刷されるので、現実逃避もできない。
定期的な振り返りを設定
→週末に取引履歴を印刷することで、トレードをした日のメモと照らし合わせて、感情や体調と取引の結果の関係を客観的に考える時間を作った。
STEP3 できることから考えよう!
はじめから完璧なんて目指さなくていいのです。
出来ることから、「続ける」こと それが投資に最も大事な資金管理の第一歩なのです。
もっと決まりがあった方がトレード日記を書きやすい!
なんて人は市販のトレードノートから入ってみてもいいですね。
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書き方に慣れたら(書く習慣ができたら)普通のノートで充分ですが、決まった形式で習慣付けしたい方にはおススメです!
まとめ
トレード日記は決まった手帳でも、大学ノートでも、エクセルでも、Twitterやブログでもいいですが、とにかく記録に残し続けることを意識してみましょう。
書くことが習慣化できれば、次のステップは検証(振り返り)です。
自分が残した記録は、何より役立つ参考書です。
ここまで読んでくれたあなたならできるはず。まずは第一歩を踏み出してみませんか。
ありがとうございました。