FXをする上で大切な「検証」
「検証」って何をするの?という人にとにかくやってみて欲しい「検証」方法を紹介します。
天才は1日にしてならず。
1日だけの天才はいるかもしれないけれど(ビギナーズラックで大儲けした的な)その状態がトレード初心者のころから何年も継続している人はなかなか聞いたことがありません。
大体が、「はじめは勝てなかった」「勝てていても大きく勝てなかった」「大儲けした後に大損した」なんて苦労話が大なり小なりあるものです。
そして勝ち続けられるようになった人は、検証に検証を重ねている(もしくは重ねていた)人ではないでしょうか。
FXのイメージは投資の中でも「ギャンブルみたい」「なんか怖い」といった投機的なイメージを持っている人が一般的には多いのかもしれません。
確かにそうでしょう。
やり方によってはギャンブルになり得ます。
ただ、それは投資全般に共通しているのかもしれません。
私は以前は株に投資をしていました。
バリュー株が好きで、少ない資金でも買うことができ、会社の成長に応じて利益が出るのが楽しかったものです。
しかし、今は株には投資をしていません。
それは検証をした結果、私の手法では今は株取引するべきではないと判断したからです。
そんな私がFXの世界に飛び込んで、まずはじめたのは「トレード日記」でした。
FXの市場参加者の中にはとんでもないプロトレーダーも数多くいて、FXゼロサムゲームですから、初心者もプロも関係なく同じ土俵で戦います。
そんな中、何の戦略も持たずに飛び込むのは、ただのギャンブルになるのです。
しかし、ちゃんと勉強をすることで、自分に合った戦い方が見えてきます。
月に数回、自分の得意のパターンの時だけトレードをして大きく稼ぐ人もいれば、1日に何十回・何百回とスキャルピングをして総額で大きく稼ぐ人もいるでしょう。
自分がどのタイプなのかは、検証しながら自分で見つけていくしかありません。
そして、検証するために必要なのが「トレード日誌」なのです。
トレード日誌をつけよう!
最近検証のためのトレード日誌の大切さがわかるようになってきました。
日誌を続けることによって、自分の悪い癖とか得意なパターンが見えてくるのです。
はじめは凹みます。
私は凹みました。
自分のダメダメさ加減を振り返る・追体験するようで苦しいんですよね。
ダメトレードをした時ほど、そんなことを記録に残すのが嫌でたまりません。
とてつもなく気分が悪いものです。
でも、それが必要なことなのです。
気分の悪さを意識する。客観的に受け止める。これがもう、検証です。
自分はこういうトレードをして、とても気分が悪かった。
そう実感することで、次からそんなトレードはしなくなります。悪い癖だとパッタリやめられないかもしれませんが、だんだんと回数を減らすことができます。
それは、「またやってしまった」という気分の悪さをまた日誌に書かないといけなくなるからです。
「このパターンは自分の弱いところ。」
「こういうところが自分の悪い癖。」
「このパターンは得意!」
と、見えてきます。
検証の第一歩はここにあります。
トレードに必要なのは、予習と復習。
そう・・・トレードも勉強と同じ!
そして、復習のために必要なのが「トレード日誌」です。
検証のやり方がわからないというあなたは、まずはトレード日誌を始めてみるのがおすすめです。
トレード日誌は自由に書いたら良いのですが、どういうことを書いたらいいのかさっぱりわからない人は、復習のために必要なポイントを押さえておくと書きやすくなるでしょう。
トレードの復習に必要なポイントとは?
★自分のトレードルールを守れたか?
トレードルールが無い人は、まずは仮でも良いのでルールを決めましょう。
例えば、
- エントリーをしたら必ず損切りの指値をする
- 1日1回しかトレードをしない
- 逆張りはしない
などなど、何でもよいです。
そしてそのルールを守れたかどうか。
守れなかった場合はどうして守れなかったのか。
それらを振り返ります。
ルールを守ってどうだったか。
ルールを守れなくてどうだったか。
ルールを見直す必要があるのかもしれませんし、悪い癖が出て守れなかったのかもしれません。
このようなことも記録が無いとうやむやになりがちで、うやむやにせず復習することが、成長につながるのです。
★エントリーや決済の理由・根拠
何故その時点でエントリーをしたのか、理由を説明できるようにメモをしておきましょう。
「上がりそうな気がしたからロング(買い)でエントリーをした」
では不足です。
何故、上がりそうな気がしたのか。
何故、そのタイミングを選んだのか。
そうやって言語化することで、課題が見えてくることもあれば、精度を上げるためにブラッシュアップした方がよいポイントが見えてくる場合もあります。
★勝因・敗因
勝てた要因は?負けた要因は?
勝因・敗因を考えて、改善点があればピックアップ。
エントリー・決済の流れについて、自分の感情も含めて振り返りましょう。
大切なのは、「感情」です。
すごく冷静な気持ちで、落ち着いてゆったりトレードに向き合えた。
とか、
イライラしていて無駄に何度も意味の無いエントリーをしてしまった。
含み益が嬉しくて、もっと伸びるのではないかと、欲が出てしまった。
とか。
人って感情の振れ幅が大きい時につい変なことをしてしまうものなのです。
自分がどんな感情の時にブレやすい(変な判断をしてしまいやすい)のかを振り返るためにも感情はしっかり書き残しておきましょう。